ともにあゆむの精神を大切に
名古屋法律事務所弁護士 亀井千恵子

 ともにあゆむ裁判は、私が弁護士になったばかりの頃から関わってきた
裁判です。私にとって初めての労災訴訟でした。南医療生協のひどい実態
を聞いて、「民主的な経営を追求すべき民医連加盟の法人なのに…。」と、
とても驚いたことを覚えています。

 梅村さんとは、これまで何度も裁判の打ち合わせをしてきましたが、その都度、梅村さんが並々ならぬ実務能力の持ち主であることに驚かされました。弁護団会議のレジュメや資料を用意し、相手方書面やこちらの書面をきちんと読み込み、的確に意見を述べられます。また、裁判の事務局まで自ら組織されました。その後、私も数年の弁護士経験を積みましたが、こんなに力のある当事者には、いまだにお目にかかっていません。
 同時に、南医療生協は、そんな梅村さんの高い能力を利用するだけ利用してきたにも拘わらず、ひとたび営利優先の経営方針への転換に梅村さんが反対した途端に、よくも切り捨てにしたものだと憤慨します。

 それから、梅村さんはとても明るい方で、冗談が好きです。また、人に対して心配りのできる優しい方で、かつ大変に正義感の強い方です。ですから私は、梅村さんを一人の人間としても尊敬しています。

 私個人としても、南医療生協の変節を知り、非常に残念に思いました。裁判の代理人としてだけでなく一市民として、南医療生協が労働者と患者を大事にし、ともにあゆむの精神を大切にする医療機関へと立ち戻って欲しいという気持ちで一杯です。そういう気持ちで、裁判にも関わっていきたいと思っています。

                       

主権者は誰なのかを問う裁判に
国民救援会愛知県本部事務局長  竹崎義久

 労働者の権利を守って闘う梅村紅美子さんに心からのエールを送ります。

 自民党安倍内閣のもと、弱者切捨ての政策が次々に進み、小泉改革のとき以上の深刻な事態が進行しています。生活保護切捨てをいうなら、自分たちの受け取っている「政党助成金をまず先に切れ」といいたい。原発問題でも国民の願いに反して再稼動および建設を進めようとしており絶対に許すことはできません。

 問題なのはこういった国民の苦しみの中で、止むに止まれず裁判に立ち上がった人たちに対し、人権ととりでとしての裁判所が、悪政と一体となって、さらに国民を苦しめようとしていることです。このままではわたしたちは誰に物をいえばいいのか、主権者は誰なのかということを改めて問い直すべきときが来ているように思います。

 そういった時、困難を押して裁判に立ち上がった梅村さん。思う存分に真実を伝え、問題のおかしさを裁判官に訴えてください。 現在の真実を直視できない裁判官の目を開かせるための闘いに期待しています。

名古屋第一法律事務所弁護士 水谷 実 
働くもののいのちと健康のために

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私は、ともにあゆむ裁判には平成24年10月から代理人として関わらせていただくことになりました。

私は、この裁判を担当することになる前にいちど梅村さんとお会いしたことがあり、この裁判の情報を発進している「ともにあゆむメール」も読んでいたのですが、まさかこの裁判を担当するとは思っていなかったので、何か縁を感じているところです。

梅村さんのお話しを伺っていると、梅村さんが南医療生協の一員であることに、どれだけ誇りを持って働いてきたのかが、ひしひしと伝わってきます。梅村さんは、南医療生協の一員として、地域医療のあり方を必死に考え、行動してきました。また、ご自身が過労のため病に倒れてからも、自分を頼りにしている方々のために歯を食いしばって頑張ってこられました。南医療生協はこれまで、梅村さんのような気概のある方々によって支えられてきたからこそ、地域の信頼を得てきたのだと思います。

 にもかかわらず、南医療生協は、梅村さんの労災認定がなされてからも、病院側の責任を認めようとはしません。これは梅村さんにとってあまりに酷すぎる態度と言わざるを得ませんし、病院側の態度からすると、今も南医療生協で働く方たちの健康が危惧されるところです。

 私は、「働くもののいのちと健康のために」を目的に掲げるこの裁判に関わることができたことを嬉しく思うのと同時に、この裁判で梅村さんの訴えを認めてもらえるよう、梅村さん、兼松弁護士、亀井弁護士、支援してくださる方々とともに戦っていきたいと思います。

 ご縁あってこのホームページをご覧になってくださった方々におかれましても、是非ともご支援のほど宜しくお願い申しあげます。

 

梅村さんへの応援メッセージをしたためようとしましたが、はっと思いました。
 現在、名古屋地方裁判所に係属している訴訟を、梅村さんの訴訟代理人として担当している身としては、梅村さんに、「頑張って」と応援するのではなく、原告本人である梅村さんの思いを、そして真実に裏付けられた梅村さんの主張を、裁判所に的確に届け、少しでも早くより良い解決へと導くべく、私自身こそが、もっと頑張らなければならないのだと。

梅村さんは、本当に頑張りやさんです。それだけではなく、優れた洞察力、非常に的確な判断力、事務処理能力とともに、とても豊かな感性を備えており、訴訟準備にあたって、私が教えられることばかりです。

私が最初に梅村さんと出会ったのは、梅村さんが、私の所属する名古屋法律事務所に2009年3月に法律相談に来られ、私が相談を担当させていただいたときですから、もうすぐ丸4年が経とうとしています。
 その間に、裁判を起こし、提訴から4ヶ月余が経ったところで、画期的な労災逆転認定を得ました。

 しかし、大変残念ながら、南医療生活協同組合は、労災認定がされたという著しく重大な事実と真摯に向き合おうという態度が全くなく、再発防止策を講ずる態度も、労働環境の改善をする態度もないばかりか、梅村さんへの謝罪どころか、事情を聞こうとすることすらありませんでした。
 私は、このような態度に、改めて落胆するとともに、一体南医療生協はどうなってしまうのであろうという危機感を感じました。自己を省みる姿勢を持たない組織の行く末が、明るいものとは思えないのです。

梅村さんは、裁判での意見陳述でも堂々と述べていたとおり、「弱いもの・働くものの立場」の医療を掲げる職場に、誇りをもって働いてきたのです。

梅村さんが、とても辛く困難で、長い時間もかかる裁判を、地道に粘り強く支援の輪を広げながら、頑張っているのは、梅村さん同様、誇りをもって働いてきた仲間が、体や心を病んで、まるで使い潰されるように、退職させられていったり、過酷な労働環境が改善されない下で、心や体を病みながら働いている現状を放置することができない、という強い思いに支えられているからだと思います。

梅村さんと出会って以降の梅村さんの頑張りを見てきた私としては、これ以上、梅村さん頑張れ、というのは、余りにも酷だなあという思いがありましたが、応援してくれる方々の輪が着実に広がっている今、そういうみなさんの力に支えられ、私たち弁護団も必死で頑張り、梅村さんの純粋な思いに応える裁判の結果を得られるように、引き続きともに歩んでいきたいと思います。

名古屋法律事務所弁護士 兼松洋子
誇りをもって働くものが報われるように